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2015年5月9日土曜日

多剤耐性菌に感染

海外に半年以上滞在した人、半数が多剤耐性菌に感染(ヨミドクター)

海外に半年以上滞在した日本人の約半数が、複数の抗生物質が効かない多剤耐性菌の「ESBL産生大腸菌」に感染していたことが、東京医大などの研究チームの調査で分かったという。

東京医大などの研究チームは、
海外赴任がある企業の協力を得て、2012年9月から15年3月までの間、
20~50歳代の男女45人について渡航前と帰国後のふん便を調査したところ、

22人からESBL産生大腸菌を検出という。

渡航先別では、
サハラ以南のアフリカが最多の7人、
東南アジア6人、
南アジア5人、
中東・北アフリカ4人。

欧米の赴任者7人からは検出されなかったという。

多剤耐性菌は、過剰や過少な抗生物質の使用などにより変異した細菌で、複数の抗生物質を分解する能力があるという。

健康な人が感染してもすぐに発病するわけではなく、今回感染が確認された22人も無症状だったが、抵抗力が弱い入院患者らの場合は、重症化につながる恐れがあるという。

研究チームの水野泰孝・東京医大感染症科准教授は、
「ESBL産生大腸菌に感染する可能性が高い地域からの帰国者が入院した場合、医療機関は感染の確認が済むまで、他の患者と部屋を分けるなどの対応が必要」
と警戒を呼びかけている。


★多剤耐性菌:
多くの抗菌薬(抗生物質)に耐性を獲得した菌。
感染症にかかってもその治療薬として抗菌薬を使うことが出来れば菌は死にその後症状も回復する。
たとえ菌がある抗菌薬に耐性を獲得してしまい治療に使えなくなったとしても、抗菌薬は多くの種類があるので他の抗菌薬を使って治療することが可能だが、多剤耐性の菌に感染してしまった場合、使える抗菌薬の種類はかなり限定されてしまうため、耐性でない菌に比べれば治療が困難になると。

ほとんどの抗生物質に耐性を示すような多剤耐性菌であっても、一部の抗菌薬は使用可能なので、
治療の手段が無いわけではないという。

多剤耐性菌といっても多くの菌名に分けられ、腸内細菌科に属する大腸菌や肺炎桿菌、エンテロバクターなどの菌、ブドウ糖非発酵菌と呼ばれるグループに属する緑膿菌やアシネトバクターなどの菌、さらに黄色ブドウ球菌や腸球菌などが代表的で、ほかにも多くの菌種があると言われる。

専門医に相談、ということになりますね。

☆水野泰孝  東京医科大学病院准教授 診療科長昭和大学医学部卒
東京慈恵会医科大学大学院修了
・専門
熱帯感染症、小児感染症、渡航医学
・資格
日本感染症学会専門医・指導医
日本化学療法学会抗菌化学療法指導医
米国熱帯医学会認定医(CTrop Med®)
日本小児科学会専門医
日本アレルギー学会専門医
日本感染症学会推薦 ICD(Infection Control Doctor)
国際渡航医学会認定医(CTH®)
Diploma in Tropical Medicine (タイ王国)
身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
日本医師会認定産業医
臨床研修指導医(厚生労働省)
国際協力機構(JICA)顧問医
 

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